まず、占いについて簡単に説明します。
一口に占いといっても、本当に様々な種類の占術がありますが、 大きく分けて「命・卜(ぼく)・相」の3種類に分類できます。
「命」【人を知るための占い】
自分の誕生時のデータ(生年月日や場所)を基としてその人の運命や性格、生涯のバイオリズムなどを占います。
「卜」【物事を知るための占い】
道具などを用いて偶然現れた結果を元に、事柄や事態の成り行きなどの近い未来や、物事の吉凶、占います。
「相」【人を知るための占い】
ものの形や形状を見る事によって、その人の状態や未来を占います。
「命」と「相」は統計学の占術で、「卜」は第六感の占術と言えるかもしれませんね。私は、お客様のあらゆるご相談に対応するためには、上記の「命・卜・相」の中から、最低一つずつの占術が出来なければ、占い師としては一人前と言えないように思っています。
例えば、好きな人との相性を見るのに「命」は適していますが、自分と相手の生年月日が必要になります。もし、片思いで正確な相手の生年月日が分からない場合は、お手上げですよね。そういう時に、「卜」の出番となる、という具合です。
風水
風水とは、そもそもは大地や川、池などの位置や形などから、よい氣が集まる場所を探すこと。そしてそこに風水理論に基づいた建造物を建てることを言います。そして、風水は、次の3つに分けられます。
「地理風水」都市づくりに使われる風水。山や川がどの位置にあるか、どのような型なのかを見るもの。
「陰宅風水」死者を埋葬する墓地を決める風水。死者を龍穴(良い氣が集まった場所)に埋葬すること。
「陽宅風水」私たちが住む家に良い氣を招き入れ、悪い氣を払うための風水。家の形や間取り、建った年などで吉凶を判断。
すでに成熟した都市部においては「地理風水」を施すことは現実的には不可能に近いのですが、台湾の一般市民は、私たちが現在生活している家や会社、お店などの「陽宅風水」を氣にする人が多いです。
陰宅はお墓の風水で、ご先祖さまやあの世の世界を大切にしている台湾人にとっては、陽宅と同じくらい大切なものです。(特にお金持ちは「陰宅」も氣にします)しかしながら生活習慣の違いからお墓の形式も日本と台湾は全く違うことから、当社では陽宅風水の講座しか開催しません。
易経
「易」とは、正式には「易経」(日/えききょう・中/イージン)といい、
元々は三〇〇〇年以上も前にできた古代中国の哲学であり、四書五経にも出ています。
では、「易経」とは、いったいどんなものなのでしょうか?詳しくは後に述べさせていただくとして、ここでは簡単にお話しいたします。
「易経」は、ーと– –の2種類の符号を、それぞれ陽と陰とし、たったこの2つで宇宙万物のすべてを解き明かしています。(これを太極といいます)
このように―と– –の3本セットは、全部で8種類出来上がり、これが「易経」を構成する基本的な要素となります。
この8種類の符号は、それぞれ「天」「地」「火」「水」「風」「雷」「沢」「山」を表し、「易経」では、この世の森羅万象を含むすべての出来事は、この8つの基本的要素で説明がつくのです。
なお、この8種類の要素を「八卦」と呼びます。「当たるも八卦 当たらぬも八卦」の八卦です(笑)
そしてこの八卦を上下に2つ重ねることで、6本セットを作ります。すると8✕8=64通りの組み合わせ、つまり六十四卦が出来上がります。
つまり「易経」はこの―と– –を6本ずつ並べた、六十四卦で構成されています。
「易経」占いにおいては、まず、この六十四卦を出すことから始めます。
この六十四卦を出す方法は、日本では主に「筮竹」や「八面体サイコロ」「コイン」を用い、台湾では「米粒」か「古銭」を使う人が多いようです。何を使うにしても原理は同じですが、「知りたいこと」に対して、どの六十四卦が出るのか、そしてその出た卦を読み解く作業が、「占い」ということになります。
なお、「易経」は、たんに占いというだけではなく、東洋思想の書物でもある、と先に書きました。森羅万象を含む宇宙観をもった哲学であり、儒教の教えそのものでもあるので倫理や道徳をも説きます。また、その範囲は政治、経済、教育、医学にも及び、昔から帝王学ともいわれました。賢明な先人達は、この人間に必要とされるあらゆる知恵をもつ「易経」に注目し、生活の指針に利用するだけではなく、広く政治や人事にも大いに役立ててきました。
また、易の占術には「周易」と「断易」の2種類あり、両方とも物事の状況や成り行き、吉凶を見るのに適しています。
四柱推命
その人が誕生した年・月・日・時を4つの柱とするため、四柱推命と呼ばれます。
中国語では八つの要素を基に占うことから「八字」と言います。
その人の性格、相性、結婚・仕事・金銭・健康・子宝運、年ごとの運勢、さらに一生の運勢を占います。
手相・面相
手相占いとは、個人の手のひらにある線・丘・指・爪等を読み解き、その人の性格や運命、才能などを占う方法です。
自分自身をより深く理解するための手段として利用されることが多いです
面相占い、また顔相占い、日本では人相学、観相学と呼ばれていることが多いです。
顔のつくりから性格や生涯の運勢を割り出す占いまたは学問の一種です。
日常生活において、人間関係や仕事、恋愛などに役立てることができる学問としても知られています。