日本で人気の九星気学と台湾で受け継がれる方位術の違い
日本では、九星気学はとても親しまれている占術です。
吉方位、引っ越し、旅行、開運行動などで、
九星気学に触れたことがある方も多いのではないでしょうか。
ただ、私は九星気学を教えていません。
このように言うと、もしかすると
「九星気学を否定しているのですか?」と思われる方もいるかもしれません。
けれど、もちろんそうではありません。
九星気学には、九星気学の良さがあります。
日本には、九星気学を深く研究し、
しっかり体系化して教えている先生方もたくさんいらっしゃいます。
九星気学に魅力を感じる方は、九星気学を学べばよい。
私はそのように思っています。
では、なぜ私が九星気学を教えていないのか。
それは、私が占術を学んできたルーツが台湾にあるからです。
九星気学は、中国由来の九星の考え方をもとにしながら、
日本の中で独自に整理され、生活に取り入れやすい形で広がってきた占術です。
一方、私が台湾で学んできた風水や奇門遁甲は、中国・台湾系の伝統的な方位術です。
どちらも「方位を見る占術」と言われることがありますが、成り立ちや見方には違いがあります。
たとえば、方位の見方にも違いがあります。
日本の九星気学では、
東・西・南・北に、北東・南東・南西・北西を加えた八方位を、
30度前後のまとまりとして扱う説明がよく見られます。
旅行や引っ越し、日常の吉方位を見るときに、わかりやすく使いやすい形で整理されているのです。
一方、中国・台湾系の風水では、方位をもっと細かく見ていく体系があります。
たとえば、方位を15度ずつに分ける「二十四山」や、
八方位を45度ずつ見る考え方などがあり、
風水羅盤を使いながら、土地・建物・座向・気の流れを細かく判断していきます。
台湾風水の感覚では、同じ南西であっても、
さらに細かな角度や羅盤の層によって意味が変わります。
そのため、台湾・中国系の占術を学んできた私から見ると、
九星気学は日本の生活の中で使いやすく整理された、実用的な方位術に見えます。
同じ「方位を見る」と言っても、何度単位で見るのか、何を目的に見るのかが違うのです。
また、九星気学は、
吉方位へ出かける、引っ越しの方位を見る、日常の開運行動に活かすなど、
日本の生活文化の中でとても実用的に発展してきました。
一方、奇門遁甲は、方位だけでなく、
時間や目的、複数の要素を組み合わせて判断していきます。
「どの方位へ動くか」だけでなく、
「いつ動くか」
「何のために動くか」
「その時の流れはどうか」
といったことを重ねて見ていく占術です。
風水もまた、個人がどちらへ動くかだけではなく、
土地や建物、空間の気の流れを大切にします。
このように、台湾で学んできた風水や奇門遁甲とは世界観や方位の見方の違いがあるために、
私は、自身が納得してお伝えできるものとして、台湾伝統の占術を中心に扱っています。
占術を学ぶときに大切なのは、
正しさを決めることではありません。
自分が何に興味を持っているのか。
どんな考え方がしっくりくるのか。
どんな先生から、どの体系を学びたいのか。
そこを見て選ぶことが大切です。
九星気学に惹かれる方は九星気学を学べばよいですし、
台湾や中国の伝統的な風水、奇門遁甲に興味がある方は、そちらを学んでみるとよいでしょう。
占術には、それぞれの背景と役割があります。
違いを知ることで、自分に合った学びを選びやすくなるはずです。

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